犬の予防接種って、種類が多すぎて正直よくわからない…。そんな風に感じている飼い主さん、実は多いんじゃないでしょうか。

僕もパフィ(ポメプー・2歳)を迎えた当初は、「狂犬病ワクチン」「混合ワクチン」「フィラリア予防」「ノミダニ予防」と次々に出てくる名前に頭がパンクしそうでした。何種のワクチンを打てばいいのか、年間でいくらかかるのか、副反応は大丈夫なのか…不安は尽きなかったのが正直なところです。

この記事では、犬の予防接種の全種類と費用、年間スケジュールを飼い主目線で詳しく解説しています。パフィが混合ワクチン後にハァハァ息が荒くなった副反応の体験談や、年間の予防費用の実例も包み隠さず公開。これから犬を飼う方はもちろん、「結局いくらかかるの?」と気になっている方もスッキリわかるはずです。

犬の予防接種とは?飼い主が知っておくべき基本

犬の予防接種とは、ウイルスや細菌による感染症を防ぐためにワクチンや予防薬を投与することです。人間の予防接種と同じように、あらかじめ体に免疫をつけておくことで、万が一感染しても重症化を防ぐ効果が期待できます。

予防接種が必要な理由

犬は体調が悪くても言葉で「しんどい」とは伝えてくれません。気づいた時にはすでに重症化していた…というケースも珍しくないんですよね。

特に犬ジステンパーや犬パルボウイルスといった感染症は、感染すると致死率が非常に高く、治療法も限られています。予防接種をしていれば防げた病気で愛犬を失うなんて、考えただけでゾッとします。

パフィはポメプーのミックス犬で、獣医師からは「ミックス犬は純血種に比べて病気への耐性が強い傾向がある」と言われています。それでも予防接種は毎年欠かさず受けていて、実際にこれまで大きな病気にかかったことはありません。耐性が強いからこそ予防をしっかりしておけば、安心感が全然違うなと実感しています。

「義務」と「任意」の2種類がある

犬の予防接種は、大きく分けて法律で義務付けられているもの任意だけど強く推奨されているものの2種類があります。

  • 義務: 狂犬病ワクチン(狂犬病予防法により年1回の接種が義務)
  • 任意(推奨): 混合ワクチン(コアワクチン・ノンコアワクチン)

さらに、厳密には「ワクチン」ではないものの、犬の健康を守るうえで欠かせない予防としてフィラリア予防ノミ・マダニ予防があります。動物病院では、これらをまとめて「予防医療」として案内されることが多いので、この記事でもまとめて解説していきますね。

犬の予防接種の種類を一覧で解説

犬が受けるべき予防接種・予防薬は主に4種類。狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

狂犬病ワクチン(法律で年1回の接種が義務)

狂犬病とは、狂犬病ウイルスに感染した動物に噛まれることで発症する感染症で、発症するとほぼ100%死亡する極めて危険な病気です。犬だけでなく人間にも感染するため、日本では狂犬病予防法によりすべての飼い犬に年1回のワクチン接種が義務付けられています。

接種の対象は生後91日以上のすべての犬。毎年4月〜6月が狂犬病予防注射月間として定められており、この時期に市区町村が実施する集団接種か、かかりつけの動物病院で個別に接種するかを選べます。

接種しないと20万円以下の罰金が科される可能性があるので、任意のワクチンと違って「打たない」という選択肢は基本的にありません。

うちは毎年4月にかかりつけの動物病院で接種しています。パフィも2026年4月に接種を済ませたばかりで、その時に体重を測ったら5.12kgでした。注射のついでに体重チェックできるのは地味にありがたいポイントだったりします。

混合ワクチン(コアワクチンとノンコアワクチン)

混合ワクチンとは、複数の感染症を1本の注射で予防できるワクチンのこと。含まれるワクチンの種類によって「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」に分かれています。

コアワクチン(すべての犬に推奨)

すべての犬が接種すべきとされるワクチンで、以下の4つが該当します。

病名主な症状
犬ジステンパー高熱、目やに、くしゃみ、下痢。致死率が高い
犬パルボウイルス激しい嘔吐・血便。特に子犬の致死率が高い
犬伝染性肝炎発熱、嘔吐、下痢、黄疸。肝臓に深刻なダメージ
犬アデノウイルス2型咳、くしゃみ、鼻水。いわゆる「ケンネルコフ」の原因の一つ

名前だけ見ると難しそうに感じるかもしれませんが、要するに「犬が絶対にかかりたくない、かかったら命に関わる病気」を防ぐワクチンだと思ってもらえれば大丈夫です。

ノンコアワクチン(生活環境に応じて推奨)

飼育環境やライフスタイルに応じて接種を検討するワクチンです。

病名主な症状接種を検討すべき犬
犬パラインフルエンザ咳、くしゃみ、鼻水他の犬と接触が多い犬
犬コロナウイルス下痢、嘔吐子犬、多頭飼い
犬レプトスピラ発熱、嘔吐、黄疸、腎不全山や川に行く犬、ネズミが多い地域

レプトスピラは人間にも感染する「人獣共通感染症」なので、キャンプや川遊びが好きな飼い主さんは特に注意が必要です。

混合ワクチンは何種を選べばいい?

混合ワクチンは2種から11種まで種類がありますが、数が増えるほど予防できる病気が増える一方で、体への負担や費用も増えます。愛犬の生活スタイルに合ったものを獣医師と相談して選ぶのが大切です。

一般的な目安としてはこんな感じ。

ワクチンの種類おすすめの犬費用目安
5〜6種室内飼いでお散歩程度の犬5,000〜8,000円
8〜9種ドッグラン・キャンプ・川遊びが多い犬8,000〜12,000円

パフィは8種混合ワクチンを接種しています。「室内飼いだから5種でもいいのでは?」と思ったこともあったのですが、獣医師に相談したところ「散歩中に他の犬と接触する機会があるなら8種が安心ですよ」とアドバイスをもらい、8種に決めました。費用は1回約10,000円です。

正直、5種か8種か迷う飼い主さんは多いと思います。うちの場合は「迷うなら多い方が安心」というシンプルな判断だったのですが、獣医師に生活スタイルを伝えて相談するのが一番確実ですね。

フィラリア予防(飲み薬・注射・オールインワン)

フィラリア症とは、蚊を介して犬の心臓や肺動脈に寄生虫(犬糸状虫)が住みつく病気です。放置すると心不全を引き起こし、命に関わります。ただし、毎月の予防薬でほぼ確実に防げる病気でもあるので、しっかり予防していれば過度に心配する必要はありません。

予防方法は主に3つあります。

予防方法投与頻度費用目安(小型犬)特徴
飲み薬(チュアブルタイプ)月1回月800〜2,000円おやつ感覚で食べられる。最も一般的
注射年1回10,000〜13,000円飲み忘れの心配がない
オールインワン月1回月2,000〜3,000円フィラリア+ノミダニが1錠で済む

パフィは月1回の飲み薬(チュアブルタイプ)を使っています。これがもう、おやつだと思っているみたいで、薬を出すと尻尾を振って喜んで食べてくれるんですよね。嫌がる子だと毎月大変だと聞くので、うちは本当に助かっています。

投与期間は、蚊が発生し始める1ヶ月後から、蚊がいなくなる1ヶ月後までが基本。地域によって差がありますが、一般的には5月〜11月(または12月)の7〜8ヶ月間です。うちは北陸の雪深い地域に住んでいるので、蚊の発生時期が少し遅めだったりします。開始時期は毎年獣医師の指示に従って決めるようにしていますね。

毎年シーズン開始前にはフィラリアの血液検査も必要です。前年の予防薬をきちんと飲めていたか確認するための検査で、もし体内にフィラリアがいる状態で予防薬を飲むとショック症状を起こす危険があります。面倒に感じるかもしれませんが、この検査は絶対に省けないものなので、毎年しっかり受けてくださいね。

ノミ・マダニ予防

ノミやマダニは、犬の血を吸って激しいかゆみを引き起こすだけでなく、アレルギー性皮膚炎や貧血、さらにはバベシア症やSFTS(重症熱性血小板減少症候群)といった命に関わる感染症を媒介することもあります。小さな虫だからといって侮れない存在です。

予防薬の種類は主に飲み薬(チュアブルタイプ)とスポットオン(首の後ろに液体を垂らすタイプ)の2種類。投与期間は4月〜10月が一般的ですが、暖冬が増えている近年では通年投与を推奨する獣医師も増えてきています。

パフィはフィラリアと同様に飲み薬タイプを使っていて、フィラリア予防薬と一緒に動物病院で年間分をまとめて購入しています。まとめ買いすると個別に毎月買うより割安になる病院もあるので、かかりつけの病院に聞いてみるのがおすすめです。

犬の予防接種はいくらかかる?費用の目安と実際の金額

犬の予防接種にかかる年間費用は、小型犬でおおよそ3万〜5万円が目安です。「思ったより高い…」と感じる方もいるかもしれませんが、愛犬の命と健康を守るための費用と考えると、僕は決して高くないと思っています。

予防接種の種類別費用一覧

予防接種・予防薬の種類ごとの費用目安をまとめました。動物病院によって価格差があるため、あくまで参考としてご覧ください。

種類費用目安頻度年間費用の目安
狂犬病ワクチン3,000〜4,000円年1回3,000〜4,000円
混合ワクチン(5〜6種)5,000〜8,000円年1回5,000〜8,000円
混合ワクチン(8〜9種)8,000〜12,000円年1回8,000〜12,000円
フィラリア予防(飲み薬)月800〜2,000円月1回×7〜8ヶ月5,600〜16,000円
ノミ・マダニ予防(飲み薬)月1,000〜2,000円月1回×7〜12ヶ月7,000〜24,000円
フィラリア血液検査1,000〜3,000円年1回1,000〜3,000円

合計すると年間約30,000〜67,000円(小型犬の場合)。大型犬になると薬の量が増えるため、フィラリアやノミダニの予防費用はさらに高くなります。

ちなみに狂犬病ワクチンの費用には、注射済票の交付手数料(550円程度)が別途かかる場合もあります。集団接種と動物病院での個別接種で金額が多少異なるので、事前に確認しておくと安心ですよ。

年間トータルの予防費用を計算してみた【パフィの実例】

実際にパフィ(ポメプー・5kg)にかかっている年間の予防費用を公開します。

項目金額
狂犬病ワクチン約3,000円
混合ワクチン(8種)約10,000円
フィラリア予防+ノミダニ予防(年間分まとめ購入)一括払いのため正確な内訳は不明
フィラリア血液検査上記に含まれる

正直なところ、フィラリアとノミダニの薬は年間分をまとめて購入して一括で支払ってしまっているので、個別の金額がはっきりわからないんですよね…。これ、飼い主あるあるだと思うのですが、明細をちゃんと確認しておけばよかったなと毎年反省しています。

ただ、月々の飼育費用全体で見ると、医療費・保険を合わせて月5,000円程度の出費になっています。予防費用が集中する4月〜5月はまとまった金額になるので、あらかじめ「春は予防の出費がある」と予算に組み込んでおくと慌てなくて済みますよ。月々の飼育費用の全体像は犬の飼育費用は月額いくら?2年飼って実感した「平均」と「現実」の差の記事でまとめています。

予防接種を含む飼育費用の詳しい内訳が気になる方は、ミックス犬の飼育費用はいくら?月4万円かかった飼い主がリアルな内訳を公開も参考にしてみてください。

犬の予防接種スケジュール|子犬から成犬まで

犬の予防接種は生後6〜8週齢からスタートし、成犬になってからも毎年の定期接種が必要です。「いつ、何を打てばいいのか」がわかる年間スケジュールをまとめました。

子犬の接種スケジュール(生後〜1歳)

子犬をお迎えしたら、以下のスケジュールで予防接種を進めるのが一般的です。ペットショップやブリーダーから迎えた場合は、すでに1回目の混合ワクチンが接種済みのケースが多いので、まずはワクチン証明書を確認してください。

  1. 生後6〜8週齢: 1回目の混合ワクチン接種(ペットショップ・ブリーダーで接種済みの場合が多い)
  2. 生後9〜11週齢: 2回目の混合ワクチン接種
  3. 生後12〜14週齢: 3回目の混合ワクチン接種(これで基礎免疫が完成)
  4. 生後91日以降: 狂犬病ワクチン接種(お住まいの市区町村への犬の登録も同時に行う)
  5. 混合ワクチン完了後: いよいよ散歩デビュー(他の犬との接触が安全に)
  6. 蚊の発生時期の1ヶ月後: フィラリア予防・ノミダニ予防の開始

子犬の混合ワクチンが3回必要なのは、母犬からもらった免疫(母子免疫)が生後数週間で徐々に薄れていくためです。母子免疫が残っている時期にワクチンを打っても十分な効果が得られないことがあるので、間隔を空けて複数回接種することで確実に免疫をつけていきます。

パフィは2024年1月にお迎えした時点で生後約3ヶ月でしたが、正直なところ子犬時代の接種スケジュールの詳細は覚えていません…。ペットショップでの接種記録がワクチン証明書に残っていたので、それをかかりつけの動物病院に見せて「次はいつ打てばいいですか?」と相談しました。初めての犬でわからないことだらけでしたが、獣医師がスケジュールを組んでくれたので助かったのを覚えています。お迎え準備に必要なグッズや費用については犬の飼い始めの初期費用は?初日に90万円使った飼い主が全内訳を公開にまとめているので、これから犬を迎える方はこちらもどうぞ。

成犬の年間予防スケジュール【月別カレンダー】

成犬(2年目以降)の年間予防スケジュールは以下のとおりです。地域や獣医師の方針によって時期が多少前後するため、かかりつけの動物病院の指示に従ってくださいね。

やること
1〜2月特になし(冬場は予防のオフシーズン)
3月混合ワクチン接種(病院と相談して時期を決定)
4月狂犬病ワクチン接種(4〜6月が接種期間)、フィラリア血液検査
5月フィラリア予防開始、ノミ・マダニ予防開始
6〜10月フィラリア予防薬+ノミダニ予防薬を毎月投与
11月フィラリア予防薬の最終投与(蚊がいなくなった翌月まで)
12月フィラリア予防終了(寒冷地では11月で終了の場合も)

こうして見ると、4月〜5月に予防が一気に集中するのがわかると思います。狂犬病ワクチン、フィラリア検査、フィラリア・ノミダニの薬の購入…とやることが山盛りなので、この時期は出費も多くなりがちです。

うちでは毎年4月に狂犬病ワクチン+フィラリア検査を済ませて、年間分の予防薬をまとめて購入するのがルーティンになっています。動物病院からハガキが届くので、それを見て予約を入れるだけ。おかげで「あ、忘れてた!」ということは今のところありません。

混合ワクチンと狂犬病ワクチンの間隔に注意

意外と知られていないのが、混合ワクチンと狂犬病ワクチンは同時に接種できないということ。体への負担を考慮して、一定の間隔を空ける必要があります。

接種の順番必要な間隔
混合ワクチン → 狂犬病ワクチン3〜4週間以上
狂犬病ワクチン → 混合ワクチン1ヶ月以上
ワクチン接種日のフィラリア・ノミダニ薬同日は避ける(3日以上空ける)

うちでは混合ワクチンを先に打って、3〜4週間後に狂犬病ワクチンを接種する流れにしています。動物病院がスケジュールを提案してくれるので自分で計算する必要はないのですが、知識として頭に入れておくと「なんで同じ日に打てないの?」と不安にならなくて済みますよ。

犬の予防接種の副反応と接種前後の注意点

犬の予防接種でも副反応が出ることがあります。多くの場合は軽度で自然に収まりますが、まれに重篤な反応が起こる可能性もあるため、事前に知っておくことが大切です。

よくある副反応の症状

予防接種後に見られる副反応は、症状の重さによって軽度と中度に分けられます。

軽度の副反応(接種後24〜48時間以内に出やすい)

  • 元気がなくなる、ぐったりする
  • 食欲が低下する
  • 注射した部分が腫れる・触ると痛がる
  • 微熱が出る

中度の副反応(接種後数時間〜24時間以内に出やすい)

  • 顔がパンパンに腫れる(ムーンフェイス)
  • 蕁麻疹が出る
  • 嘔吐や下痢をする

軽度の副反応は比較的多く見られますが、ほとんどの場合1〜2日で自然に回復します。ただし、症状が長引いたり悪化する場合は、迷わず動物病院に連絡してください。「このくらいなら大丈夫かな…」と様子を見すぎるのが一番危険です。

アナフィラキシーショックに注意

最も注意すべき副反応がアナフィラキシーショックです。これはワクチン接種後30分以内に発症する重篤なアレルギー反応で、呼吸困難、血圧低下、意識が朦朧とするなどの症状が現れます。

発生頻度は非常に低いものの、対処が遅れると命に関わるため、接種後30分は動物病院内で待機するのが鉄則です。多くの動物病院では「接種後しばらく待合室でお待ちください」と案内されるはず。

パフィは混合ワクチンの接種後、5〜10分ほどでハァハァと息遣いが荒くなったことがあります。普段はそんなことがなかったので正直かなり焦りました。でも、病院内にいたおかげですぐ先生に診てもらえて、結果的には軽い反応で済みホッとしたのを覚えています。

この経験から強く言えるのは、接種後の待機時間は本当に大事だということ。もし帰宅後に症状が出ていたら、もっとパニックになっていたと思います。たった30分の待機が、万が一の時に愛犬の命を救うかもしれません。

接種前後にやるべきこと・避けるべきこと

予防接種を安全に受けるためには、接種前後の過ごし方にも気を配りましょう。

接種前のポイント

  • 愛犬の体調が良い日に接種する(下痢・嘔吐・食欲不振がある時は延期)
  • 当日は激しい運動を避けて、リラックスした状態で病院へ
  • 午前中の接種がおすすめ(万が一の副反応に午後で対応できるため)

接種後のポイント

  • 30分は動物病院内で待機する
  • 当日のシャンプーや激しい運動は避ける
  • 1〜3日はトリミングも控える
  • 帰宅後も食欲・元気・排泄の様子をよく観察する

接種当日は安静に過ごすのが基本です。パフィの場合、注射の日は散歩もお休みにして、家でゆっくり過ごすようにしています。いつもは元気に走り回っている子がソファでおとなしくしていると、ちょっと心配になるのが親心なんですよね。でも翌日にはいつものパフィに戻っているので、1日だけの辛抱だと思って見守っています。

パフィの予防接種体験談|待合室は毎回ドキドキ

ここからは、実際にパフィと動物病院に通い続けている中でのリアルな体験をお話しします。「うちもそう!」と共感できるポイントがあるかもしれません。

うちの場合、予防接種の時期になると動物病院からハガキが届きます。「そろそろ狂犬病ワクチンの時期です」「フィラリアの検査時期です」といった内容で、ハガキを見て予約を入れるだけ。飼い主がスケジュールを覚えておかなくても、病院が教えてくれるのは本当に助かっています。正直、自分で管理していたら忘れる自信しかありません…。

動物病院に到着してまず大変なのが、待合室。パフィは知らない人を見ると吠えてしまう性格で、待合室に他の飼い主さんやわんちゃんがいると「ワンワン!」と大騒ぎしてしまいます。周りの方に「すみません…」と謝りながらなんとかおとなしくさせようとするのですが、興奮状態のパフィはなかなか止まりません。これは毎回ちょっと気まずいんですよね。

ところが、診察室に入ると嘘のようにおとなしくなるのが不思議なところ。キャリーから出す時だけちょっと抵抗するものの、診察台に乗せてしまえば今まで一度も吠えたことがないんです。先生にも「この子はおとなしくていいですね」と褒められるのですが、「いやいや、さっきまで待合室で大暴れしてたんですけどね…」と心の中でツッコんでいます。

注射自体を怖がる様子は全くなく、先生がチクッと打っても「ん?」くらいの反応。これは本当にありがたいです。注射が苦手で暴れてしまう子だと、飼い主も先生も大変ですからね。

副反応として一番印象に残っているのは、混合ワクチン後のハァハァ。接種後5〜10分で急に息遣いが荒くなって、普段そんなことがないので一瞬血の気が引きました。でも病院にいたのですぐ先生に診てもらえて、結果的には大事には至らず。帰宅後はいつも通りごはんも食べてくれたので安心しました。

費用面では、狂犬病ワクチン+フィラリア検査+年間分のフィラリア・ノミダニ薬をまとめて支払っているため、個別の金額が正確にはわかりません。「今年の予防費用はトータルいくらだった?」と聞かれたら、正直ちょっと答えに詰まるかも。次回こそは明細をちゃんとチェックしようと反省しつつ、毎年同じことを繰り返しています…。

ただ、一つ確実に言えるのは、動物病院の指示どおりに毎年しっかり予防してきたおかげで、パフィはお迎えから2年以上、大きな病気にかかったことがないということ。予防接種の費用は決して安くはないけれど、愛犬が元気でいてくれることに比べたら、十分すぎるリターンだと感じています。

予防接種で後悔しないための5つのポイント

予防接種をスムーズに、安全に進めるためのコツをまとめました。初めて犬を飼う方も、すでに飼っている方も、チェックしてみてください。

信頼できるかかりつけ動物病院を見つける

予防接種は毎年のことなので、信頼できるかかりつけの動物病院を持つことが何より大切です。

選ぶポイントとしては、「説明が丁寧か」「質問にきちんと答えてくれるか」「ワクチンの種類について相談に乗ってくれるか」あたりを見るといいと思います。うちのかかりつけ病院は、パフィが混合ワクチン後に息が荒くなった時もすぐに対処してくれて、あの時は本当に心強かったです。

病院によってワクチンの価格も異なるので、複数の病院を比較するのもアリ。ただし、「安いから」という理由だけで選ぶのはおすすめしません。いざという時に信頼できる先生かどうかの方がずっと重要です。

予防接種の時期を忘れない工夫

「今年の狂犬病ワクチン、もう打ったっけ?」と思い出した時には接種期間を過ぎていた…なんてことにならないように、忘れない仕組みを作っておくのがおすすめです。

  • 動物病院からのハガキ・通知を見逃さない(届いたら即予約)
  • スマホのカレンダーにリマインダーを設定する
  • フィラリアの薬は毎月同じ日に投与する習慣をつける

うちでは「ハガキが届いたらすぐ予約」がルーティン。フィラリアの薬は毎月1日に投与すると決めているので、月初めになると「あ、パフィの薬の日だ」と自然に思い出せるようになりました。最初の頃は忘れそうで不安だったのですが、習慣にしてしまえば意外と大丈夫なものです。

ペット保険で予防接種費用はカバーできる?

結論から言うと、予防接種の費用はほとんどのペット保険で補償の対象外です。予防接種は「病気の治療」ではなく「予防」に該当するためで、これはどこの保険会社でもほぼ共通のルールになっています。

ただし注意してほしいのが、予防接種をしていなかったことが原因で感染症にかかった場合、保険金が支払われないケースもあること。つまり予防接種は、ペット保険を有効に使うための「前提条件」とも言えるんですよね。

パフィは楽天ペット保険に加入していて、年間21,200円(月換算約1,767円)の保険料を支払っています。予防費用は保険でカバーできないけれど、万が一の病気やケガの時に備えられるのは心の安心材料。予防接種と保険、両方で愛犬の健康を守るのが理想的だと考えています。

接種証明書は必ず保管する

予防接種後に発行される接種証明書(ワクチン証明書)は大切に保管してください。ペットホテルやドッグラン、トリミングサロンなど、利用時にワクチン接種証明の提示を求められることが多いためです。

特に狂犬病ワクチンの接種済票(鑑札と一緒にもらえる小さな金属プレート)は、犬の首輪やハーネスに装着することが法律で義務付けられています。うちもパフィのハーネスにしっかりつけていますが、小さいのでうっかりなくさないように注意が必要です。

迷ったら獣医師に相談する

「何種のワクチンを選べばいいかわからない」「副反応が心配で打つのが怖い」「フィラリア予防はいつから始めるの?」…こういった疑問は、遠慮なく獣医師に相談するのが一番確実です。

ネットの情報(この記事も含めて)はあくまで一般論。愛犬の体質・年齢・持病・生活環境を一番よくわかっているのは、かかりつけの獣医師です。僕もパフィの予防接種については、ワクチンの種類から副反応の対処まで、毎回獣医師と相談しながら進めてきました。わからないことは何でも聞いてみてください。聞くだけならタダですから。

予防接種は愛犬への「安心の投資」

犬の予防接種は、狂犬病ワクチン・混合ワクチン・フィラリア予防・ノミダニ予防の4つが基本です。年間で3万〜5万円ほどの費用がかかりますが、これは愛犬の命と健康を守るための投資だと僕は考えています。

パフィと暮らし始めて2年以上が経ちましたが、予防接種のおかげで大きな病気にかかることなく、毎日元気に走り回ってくれていることが何より嬉しいです。待合室で吠えまくるのは毎回困りますけどね…。

予防接種の種類や時期に迷ったら、まずはかかりつけの動物病院に相談してみてください。「この子の生活スタイルならどのワクチンがいいですか?」と聞くだけで、最適なプランを一緒に考えてくれるはずです。

動物病院からハガキが届いたら、「あ、今年もこの時期か」と思いながら予約を入れる。パフィの飼い主になってから、そんな年中行事が一つ増えました。ちょっと面倒だなと思う瞬間もあるけれど、帰宅後にパフィが元気にしっぽを振って走り回っているのを見ると、「行ってよかったな」と毎回思うんですよね。