商品について
ピコレッツは、壁のコンセントに直接挿して使う110gのオゾン脱臭機です。オゾンを出す量は弱0.5mg/h・強1mg/hで、今回調べた空気清浄機・脱臭機14台の中でいちばん少ない数字でした。
数字が小さいぶん、このページの売り場には珍しいものが載っています。売っている店が、6畳の部屋でオゾンが何ppmになるかを自分で計算して書いているんです。オゾン脱臭機を調べていると「犬がいる部屋で使っても大丈夫?」で手が止まるので、こういう数字はありがたいんですよね。
僕はこの機械を使っていません。うちのトイレはサークルの中・リビング・寝室の3か所にあって、においの元はどれも床の上です。そういう家でコンセントに挿す脱臭機を使ったらどうなるか、店の試算と906件のレビューを並べて読んでいきます。
ピコレッツは0.5と1mg/hの2段階で、6畳までの部屋のコンセントに直接挿します
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| オゾン発生量 | 弱0.5mg/h/強1mg/h(本体の底のスイッチで切替) |
| 推奨の広さ | 2〜6畳 |
| 大きさ・重さ | 幅60×高さ80×奥行44mm(栓刃を除く)・110g |
| 電源 | AC100V・コンセント直挿し |
| 消費電力 | 最大3.5W(平均0.6W) |
| 電気代の目安 | 月10〜20円とメーカー試算 |
| お手入れ | 週1回オゾンが出ているか確認、月1回は背面のネジを外して発生体をブラシで洗う |
| 付属品 | 固定ホルダ・ビス2本・メンテナンスブラシ |
電源スイッチはなく、挿せば動き、抜けば止まります。コードがないので、パフィみたいにコードをかじった前科のある犬がいる家だと、ここは気がラクです。逆に、背面のネジを外さないと掃除ができないので、プラスドライバーは手元に置いておくことになります。
レビューは2009年から906件あります。ただ、2023年が1件、2024年は0件で、2025年以降は12件だけです。商品名には「数量限定復活」とあり、2026年8月には「販売終了していたようで、偶然こちらで見つけることができ即購入」というリピーターの★5もありました。今の評価の大半は、2013〜2015年に買った人たちの声です。
店の試算では6畳で約0.007ppm、においを感じ始める0.02ppmの3分の1です
店がページに載せている計算はこうです。6畳(9.9㎡)・天井高2.7mの部屋で1mg/hを出したとき、減衰率0.4などの係数を掛けて、濃度は約0.007ppm。あわせて「部屋の環境が0.02ppm程度になると部屋の中でオゾン臭を感じるようになってきてわかります」と書いています。
そして、上限の目安として店が挙げているのが0.1ppmです。この数字は日本産業衛生学会の「許容濃度等の勧告」でオゾンに付けられた値で、許容濃度は、働く人が1日8時間・週40時間程度、激しくない作業をしながら吸い続けても、ほとんどの人に健康への悪い影響が見られないと判断される濃度、と定義されています。
ここで2つ、押さえておきたいことがあります。
1つめは、0.1ppmは人が働く場所の基準で、犬の基準ではないことです。体の大きさも、1日に家にいる時間も違う犬に、そのまま当てはめられる数字ではありません。犬のための目安として決められた数字は、この店のページにもメーカーの説明にも出てきません。
2つめは、店の0.007ppmは係数を置いた計算で、測った値ではないことです。同じ式を1畳のトイレ(天井2.7m)に当てはめると、強の1mg/hで約0.042ppm、弱の0.5mg/hでも約0.021ppmになります。においを感じ始める0.02ppmを、弱でも超える計算です。
数字の上では、6畳で0.1ppmに届くことはまずありません。ただ、人の鼻のほうが先に気づく濃度の範囲で動いている機械なので、においがするかどうかが、そのまま「濃いめか薄めか」の目印になります。人のほうでも、のどの痛みや咳が出て外したという★1が2件ありました。
使いはじめてから喉が痛くなり咳がでるように‥ 薬を使用しても治らず、使ってる部屋に行くと咳が酷くなりこれが原因かなと思います 怖いのではずしました
レビューの4割近くはトイレの話で、1畳では弱でもにおい、6畳以上では効かないと割れます
906件のうち343件、38%がトイレ・おしっこ・うんちに触れていました。人のトイレも、犬猫のトイレもあります。部屋全体というより、においの元のすぐそばに挿す使われ方が多い機械です。
★3以下の149件のうち、部屋の広さに触れた不満は2つに割れていました。狭いトイレの人は、においが強すぎると書いています。
トイレ自体狭いから弱にしていても結構キツイです。
6畳以上の部屋の人は、効かないと書いています。
凄く近づくとシュッと音がしてオゾンの匂いがしますが、6畳の部屋では殆ど効果は感じられません。1畳ほどの脱衣場では少し匂いが軽減したように思います。
さっきの試算とぴったり重なるんですよね。1畳では弱でも0.02ppmを超え、6畳では強でもその3分の1。においがしないところでは効いている実感も出にくく、効いていると分かる狭さではオゾンのにおいもする。この機械がちょうどよく働くのは、2〜4畳くらいの、においの元に近い場所だと読めます。
満足している犬の飼い主も、使っている場所はトイレのすぐそばでした。
トイレの近くのコンセントに挿したら、1日留守番させてて帰宅しても臭わなくなりました。リビングなど広い部屋全体の消臭効果を期待すると物足りないかもしれませんが、臭いの元の近くに置けば効果てきめん!
コンセントの高さは犬の鼻の高さで、近くに挿したら吠え続けた犬もいました
コンセントに直接挿す以上、床に近いコンセントを選べば、吹き出し口は小型犬の顔とほぼ同じ高さに来ます。犬の言及65件の中に、こんな★4がありました。
最初、ゲージに近いコンセントに設置したところ、飼い犬がこれに向かって激しく吼えました。そこで、やや遠い箇所に設置場所を移しましたところ、吼えなくなりました。どうも、人間の嗅覚では分からないものを、犬は感じとっているようです。
猫の飼い主からも、最初は警戒して変な顔をしていたけれど、そのうち慣れたという★4が出ています。犬のケージの真横に挿して吠えるなら、それがいちばん分かりやすい合図です。
高い位置に上げたい人は延長コードを使っていましたが、2026年2月の★4によると、同梱の説明書では延長コードでの使用は「×」になっているそうです。逆さまや横向きでの使用もできません。犬の顔から離すには、そもそも高い場所にあるコンセントか、少し離れたコンセントを選ぶしかないことになります。
うちでパフィのサークルのトイレに使うなら、サークルの中ではなく、トイレから1mほど離れた外側のコンセントに弱で挿します。パフィがその前でクンクンし続けたり、トイレを避けるようになったら、場所を変えるか外す。トイレの近くの香りが強いシーツに替えただけで失敗したことがある子なので、においの変化には慎重に見ておきたいところです。
こんな犬・飼い主に向く/向かない
向いているのは、脱衣所や玄関、廊下の端など2〜4畳くらいの場所に犬のトイレがある家です。においの元から少し離れたコンセントに挿して、まず弱で様子を見られるなら、11,000円でフィルター代のかからない1台になります。
向かないのは、6畳以上のリビング全体のにおいを1台で減らしたい家と、犬のケージやサークルのすぐ横にしかコンセントがない家です。前者は「効かない」の★1〜2が集中している使い方で、後者は犬の鼻先でオゾンを出し続けることになります。リビング全体なら、同じ店でも12畳まで向けのOZ-3(1〜3mg/h)のほうが合っています。
数量限定で戻ってきた商品なので、次にいつ売り切れるかは分かりません。トイレのそばのコンセントが犬の顔から離せるかどうか、それだけ先に確かめておけば、この小ささと数字の少なさはちゃんと役に立ちます。
