商品について
安い早食い防止食器を買った人が、いちばん多く書いている不満を知っていますか。
「効かない」ではありません。「Sサイズなのに大きい」です。1,000円前後のプラスチック製は20cm四方くらいのものが多くて、小型犬の前に置くと笑ってしまうサイズになります。実際に楽天の売れ筋を何点か、レビューを全部読んで数えてみたら、★3以下の半分がこの話でした。
この肉球型のSサイズは、直径14cm・高さ4cmです。284件のレビューのうち、大きさに不満を書いていたのは2件でした。小型犬に合う寸法のスローフィーダーを探しているなら、まずここが効きます。
ただし、この食器には犬と猫ではっきり結果が分かれる特徴があります。買う前にそこまで知っておいてください。
直径14cm・190gで、小型犬の顔に合う大きさです
寸法は直径約14cm、高さ約4cm、重さ約190gです。材質はプラスチックで、底に滑り止めのゴムが付いています。
数字だけ見ても大きいのか小さいのか分からないと思うので、比べます。同じ価格帯の凹凸型でよく売れているものは、外寸が20cm四方・内側の直径が16cmくらいあります。そのサイズだと、体重2〜3kgの子の前に置いたとき、顔より皿のほうが大きくなります。レビューに「Sサイズを頼みましたが大型犬が使っても良いサイズでした」と書かれるのはそういう状況です。
14cmというのは、うちで使っている普通のフードボウルとほぼ同じでした。置き場所を変えずにそのまま入れ替えられる大きさというのが、いちばん伝わる言い方だと思います。
肉球の形に沿って高さのある突起が並んでいて、その隙間にフードが落ちる構造です。突起はかなりしっかりあるタイプで、浅い凹凸で効かなかった子の乗り換え先になります。
犬ではよく効き、猫ではつまずきます
284件を全部読んで、いちばんはっきり出たのがこれでした。
レビュー全体のうち猫の飼い主は57件、約2割です。ところが★3以下の31件では、17件が猫の飼い主でした。割合でいうと55%です。犬用として買った人の評価と、猫用として買った人の評価が、まるで別の商品のように割れています。
理由は猫の飼い主自身が書いています。溝が深くて舌が届かないのです。
猫の早食い防止のために購入。ドライフードを入れましたが、凹凸が深すぎて舌の短い猫では届かずほとんど食べずに諦めてしまいます。
肉球部分が深くて狭いのでどうしたらいいのか困ってるようでした。足でかきだそうとしたり。
犬で同じ現象が起きるとしたら、マズルが極端に短い子です。パグやフレンチブルドッグのように鼻が低い犬種は、深い突起の隙間に口先が入りません。肉球の突起は深さがある部類なので、短頭種の子には向きません。
逆にいうと、マズルのある普通の小型犬にはよく通ります。犬の飼い主のレビューは、効いた・食べる時間が延びたという報告が大半でした。
効かなかった犬は「深すぎ」ではなく「浅すぎ」で止まっています
面白いのは、犬の低評価の理由が猫とは逆向きだったことです。
1.8キロのチワワには肉球の突起の周りに入ったフードを難なく食べられてしまう隙間なので、早食いの防止とまではいかないようです。
1歳5.6キロのポメプー。ガツガツ食べて40gを47秒で食べ終わっていたので、少しぽっちゃりしています。40gの餌は器の肉球が隠れるくらいまで入りました。1分27秒で、完食。せめて3分くらいかかってくれると期待していたのですが。
2件目はうちのパフィとほぼ同じ体重のポメプーです。47秒が1分27秒になったので倍にはなっているのですが、書いた人は物足りないと感じています。ここが早食い防止食器のいちばん難しいところで、フードを入れすぎると突起が埋まって、ただの皿に戻ります。40gで肉球が隠れたと書いてあるとおりです。
1食の量が多い子は、突起が隠れない量まで減らして回数を増やすか、もう一回り深い形を選ぶことになります。フードの粒が小さい子も、隙間に落ちずに表面に溜まりやすいので効きが鈍ります。
190gは軽いので、皿ごと動かす子には向きません
重さ190gは、陶器製(600g前後あります)の3分の1以下です。持ち運びや洗うのはラクですが、その代わり食べている最中に動きます。
底の滑り止めゴムでかなり抑えられるのですが、レビューにはこんな声がありました。
滑り止め防止用の黒いゴムが、犬がかじるとすぐに取れて食べてしまうため、注意して使っています。
お皿が軽いので引っくり返そうとしています。
かじり癖のある子は、滑り止めのゴムを外して飲み込む危険があります。ここは値段なりに見ておいたほうがいい部分で、かじる子には重い陶器のほうが安全です。うちのパフィも食べ終わったあとに皿を舐め回して動かすタイプなので、軽い皿の弱点は身をもって知っています。
逆に、食べ終わったら皿を片付ける使い方や、マットの上に置ける環境なら190gの軽さは扱いやすさになります。
商品スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 直径約14cm × 高さ約4cm(Sサイズ) |
| 重量 | 約190g |
| 材質 | プラスチック、ゴム |
| セット内容 | 本体、滑り止めゴム(底部) |
| サイズ展開 | S / M / L |
| 対象 | 犬・猫兼用 |
SサイズのほかにMとLがあります。レビューを見るかぎり、体重10kg前後から上の子はMを選んでいる人が多く、Sは小型犬向けと考えて問題ありません。
ユーザーの声
楽天のレビュー284件を全件読んで、星の分布と中身を分類しました。件数は増えるので、読むときは最新の画面で確かめてください。
| 評価 | 件数 |
|---|---|
| ★5 | 192件 |
| ★4 | 61件 |
| ★3 | 22件 |
| ★2 | 6件 |
| ★1 | 3件 |
指摘の中身を数えるとこうなります。
| 書かれていたこと | 件数 |
|---|---|
| 食べる時間が延びた | 47件 |
| 吐き戻し・むせが減った | 36件 |
| 食べにくくて食べなくなった | 16件 |
| 滑る・滑り止めのゴムが取れた | 16件 |
| 慣れて速くなってきた | 15件 |
| 洗いにくい | 11件 |
| 大きすぎた | 2件 |
高評価の声
- 食べる時間が延びた、吐き戻しやむせが減った
- 小型犬の顔に合う大きさで、今までの皿とそのまま入れ替えられた
- 肉球のデザインがかわいい、色が鮮やか
- 値段のわりにしっかりした作り
気になる声
- 猫には溝が深すぎて舌が届かない(低評価の半分以上がこれ)
- フードを入れすぎると肉球が埋まって効かなくなる
- 底の滑り止めゴムをかじって外してしまう子がいる
- 突起の隙間が洗いにくい
- 慣れてくると速くなる
最後の「慣れて速くなる」は、この商品に限った話ではありません。早食い防止食器を9日間使った実験でも、犬は日を追うごとに速く食べられるようになると報告されています。ただし普通の皿よりは遅いままなので、最初の勢いが落ちても効果が消えたわけではないと考えてください。
こんな子に向いています
体重2〜8kgくらいで、マズルがちゃんとある小型犬。今使っている皿が14cmくらいで、置き場所を変えたくない。そして皿をかじらない子。この3つが当てはまるなら、サイズで失敗する確率がいちばん低い選び方になります。
向かないのは、マズルの短い短頭種、皿をかじる子、1食の量が多い中型犬以上、そして猫です。
早食いで吐き戻す日が続いているなら、まず食べ終わりまでの時間を一度計ってみてください。20秒や30秒で終わっているなら、この皿に替えるだけで2分前後まで延びます。1,280円で、今日の夜のごはんから変えられます。
