商品について

商品ページにこう書いてあります。

カバーの取り外し、付け替えはできません。
お洗濯はできません。

今回ドッグステップを9点まとめて調べましたが、洗えないのはこの商品だけでした。他の8点はすべて「カバーを外して洗濯機で洗える」を売りにしています。しかも価格は7,920円で、9点のなかでいちばん高い。

普通に考えると不利な条件です。でも、この割り切りには理屈がありました。

洗えないかわりに、拭けます

表面はレザーです。お手入れの方法として書かれているのはこうです。

軽い汚れは濡れ雑巾で軽く拭くだけ
汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めたものを柔らかい布地につけ、軽く押しながらふき取ってください

布のカバーを洗うのと、レザーを拭くのは、手間の質が違います。洗う場合は外して、洗って、乾かして、かぶせ直すという工程になり、この「かぶせ直す」で壊す人がけっこういます。今回調べた別商品のレビューには「洗濯後、カバーをかぶせる段階で破れ、ファスナーが外れました」「洗濯1回で上段のファスナーが壊れました」という★1が並んでいました。

カバーが外せなければ、外して壊すこともありません。 ファスナー自体が存在しないので、噛んで金具を飲み込む事故も起きない。うちのパフィは子犬のころ、ぬいぐるみを噛みちぎってビーズを飲み込んで受診したことがあるので、ファスナーがない構造は素直に安心材料です。

そのかわり、粗相が中まで染みたら打つ手がありません。トイレの失敗がまだある子、寝る場所で粗相する子には向かない商品です。ここははっきり分かれます。

3段タイプよりわざと重くしています

メーカー自身の説明が具体的で、そのまま引用します。

中身は少し固さのある、しっかりしたウレタン素材で、3段タイプのものに比べて重量アップした分、安定感があり、愛犬が元気に昇り降りしても本体が動きにくくなりました。また、1段の奥行きが広くなり、小型犬〜中型犬まで使いやすくなりました。

重くしたのは意図的、と書いています。

今回9点を調べて、いちばん多かった不満が「軽くてズレる」でした。2.8kgの商品では「中に重りを入れると安定する」がレビュー発の対処法になっていましたし、中芯が発泡スチロールの商品では「5kgのダックスが飛び乗ると横滑りする」という★2が付いていました。

重量を上げる、1段の奥行きを広げる。この2つは、まさにその不満に対する答えです。作り手がレビューを読んでいる商品だな、という印象を持ちました。

対応体重は8kgまで

項目内容
価格7,920円
サイズ幅39×奥行49×高さ26.5cm
段数2段
対応体重8kg程度まで
中材少し固さのあるウレタン
表面レザー
カラーベージュ/ショコラ/ブラック
生産国産

8kg程度までという上限が明記されています。今回9点のうち、耐荷重ではなく「対応体重」で線を引いているのはこの商品だけでした。40kg、60kgと大きな数字を出す商品が多いなか、8kgは控えめです。

これは強度の限界というより、サイズ設計上の適応範囲だと読んでいます。幅39×奥行49cmという寸法で、体重8kgを超える子だと段からはみ出すということでしょう。5.12kgのパフィなら余裕があります。

高さ26.5cmは、2段としては標準的です。ソファやベッドの座面が35cm前後までなら段差として機能します。

同じ形で、レザーとファブリックが選べます

iDogの楽天店には、同じ i Step mini がもう1ページあります。

タイプ品番評価レビュー件数
レザータイプli0023★4.51202件
ファブリックタイプli0022★4.53161件

形も寸法も同じで、表面の素材だけが違います。評価はほぼ互角で、合わせると363件。

選ぶ基準は、粗相のリスクと肌触りのどちらを取るかです。レザーは拭ける、毛が付きにくい、冬は少し冷たい。ファブリックは温かい、なじみやすい、汚れが染みる。うちのパフィは日中ずっとソファで寝ている子なので、長居する場所ならファブリック、玄関や寝室ならレザー、という分け方をすると思います。

★の内訳は★5が123件、★4が66件、★3が9件、★2が1件、★1が3件。★3以下が13件(6.4%)で、今回調べた9点のなかでもかなり少ないほうです。

7,920円をどう見るか

今回の9点で最も高い商品です。いちばん安い3段が3,890円なので、2倍以上の差があります。

差額の中身は、国産であること、カバーを外さない構造にしたこと、そして重量を上げたことです。布のカバーを消耗品として買い替えていく商品とは、そもそも設計思想が違います。

さくらドームのハグワンはカバー単品が2,980円で買えるので、2回張り替えれば本体6,980円と合わせて12,940円。長く使うつもりならどちらが安いかは、その子が噛む子かどうかで変わります。噛まない子・粗相しない子なら、拭くだけで済むこちらのほうが手間もコストも小さいです。

こんな人に向いています

  • 体重8kg以下の小型犬がいるお宅
  • ファスナーを噛む癖のある子がいて、そもそもファスナーがない構造にしたい人
  • 粗相の心配がなく、拭くだけで済む使い方ができる人
  • 玄関やリビングなど、人目に付く場所に置くのでレザーの見た目を優先したい人

トイレの失敗がまだある子、寝る場所で粗相する子には向きません。中まで染みたら洗えないので、そこだけは先に判断してください。