この宿について
兵庫県丹波市柏原町、田畑に囲まれた場所に建つ「里山ホテル かねのね丹波」は、5室だけの小さな宿です。2023年4月に開業しました。館内にフレンチレストランがあり、公式サイトも自らを古民家オーベルジュと呼んでいます。
犬連れで泊まれるのは5室のうち4室。楽天トラベルのクチコミにこんな一文があります。「ペット連れで泊まれるお宿では『まぁしゃあないか』と妥協せざるを得ない部分も結構ある中、こちらのお宿は妥協なくコスパは最高」。
部屋によって受け入れる犬のサイズが違う
新築のコテージA(翠・菫、各41.82㎡)とコテージB(茜、58.80㎡)は、小型犬・中型犬の15kgまで。古い土蔵をガラス張りに改装した「蔵」(70.63㎡)だけは、大型犬の30kgまで受け入れます。この宿で唯一の大型犬OKの部屋です。築110年超の古民家を使った離れ「丹」は犬同伴できません。
どの部屋も1部屋2匹まで。小型犬3匹で泊まりたい場合は相談になります。30kgを超える犬と超大型犬は電話で相談する形で、猫と小動物は受け入れていません。蔵には受け入れできない犬種が一部あるので、大型犬で予約するなら先に犬種を伝えておきます。
犬の料金は1匹目が大型犬6,000円、小型犬・中型犬4,000円。2匹目はサイズを問わず3,000円です(税・サービス料込・現地精算)。2026年4月1日に改定された金額です。
チェックインのときに提出するのは、狂犬病予防接種と5種以上の混合ワクチンの接種証明書、それにペット宿泊約款同意書。アレルギーなどでワクチンを打てない場合は、かかりつけの動物病院の証明書で対応してもらえます。
犬が行ける場所
客室のなかと芝生広場のドッグランはノーリードで過ごせます。レストランの屋内テラス席、中庭、ホテル入口の通路はリードを着ければ入れます。入れないのはレストランの屋内席と離れ棟です。
ドッグランは天然芝で2面あり、小型犬・中型犬専用と大型犬もOKのエリアに分かれています。利用は日の出から日没まで。コテージB(茜)には、そのドッグランに直結する広い縁側がついています。ドッグランの中央にはファイヤーピットがあり、スモアを焼く体験もできます。
犬が慣れるまではリードを着け、糞は備え付けのペールへ、おしっこには水をかける、というのが利用ルールです。
犬の食事が用意されている
朝食は犬用のバイキングが無料でつきます。2026年4月に正式導入されたもので、丹波鶏の胸肉、白身魚、サツマイモ、ブロッコリー、人参、ヤギミルク。ミルク以外はボイルして小さく切ってあります。2026年5月に泊まった人のクチコミには「ワンコの朝ごはんがチキンと鯛、野菜等選べて、アレルギーのあるうちの子にはとても良かったです」とありました。
夕食にも犬用のメニューがあります。サーモンスチームのミモザ仕立てが1,200円、丹波鹿と苺のスープ仕立てが1,200円、但馬牛肉のステーキ丹波野菜添えが2,500円(いずれも税込。大型犬向けは3倍の量で3,600円・7,500円)。館内では丹波産の鹿肉ジャーキーも売っています。
客室に備わっているのはドッグクッション、トイレシート、糞始末用の袋、食事用と水飲み用の食器、ウェットティッシュ、消臭剤、粘着クリーナー、お散歩バッグ、犬用のおやつ。蔵にはケージもあります。10kgくらいまでのマナーパンツはフロントで用意してもらえます。
人の食事
レストラン「KANENONE」は創作モダンフレンチで、シェフは「ル・クロ」出身の安達和貴氏。器に丹波焼を使い、箸で食べられる構成です。丹波栗、丹波黒豆、但馬牛、丹波鹿のジビエ、自家菜園の野菜が並びます。ソムリエエクセレンス有資格のスタッフがいて、ナチュラルワインと国産ワインを常時50種以上そろえています。
楽天トラベルの項目別評価で、夕食は5.00と満点です。
客室と館内
コテージの陶器風呂は半露天としても使えます。蔵と離れは鋳物の風呂です。天然温泉ではなく、大浴場もありません。
全室にテレビを置いていません。冷蔵庫の中の缶ビール・ジュース・ミネラルウォーターは無料。コテージには薪ストーブがあります(点火はスタッフが行い、薪の追加はありません)。館内と敷地内は屋外の一部を除いて禁煙です。段差や階段があるのでバリアフリーではありません。
チェックインは15時から17時、チェックアウトは11時。駐車場は9台分で無料です。
アクセスと散歩コース
舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口ICから約20分、大阪・神戸・京都からは車で約70分。JR福知山線の柏原駅からは車で5分ほどで、事前に連絡すれば無料の送迎があります(迎えは14時30分から17時、送りは10時から11時)。
公式サイトの周辺案内には、犬と行ける場所が可否つきで並んでいます。柏原川の桜並木は約5kmの農道が散歩道になっていて「車を気にすることなくお散歩を楽しめます」。柏原八幡宮は本殿には上がれませんが参拝でき、柏原藩陣屋跡も建物の中は不可ですが敷地内には一緒に入れます。ほかに鐘が坂公園、水分れ公園、黒井城跡、白毫寺の九尺藤、高源寺の紅葉。テラス席で犬と食事ができる店として市島製パン研究所、そばんち、無鹿リゾートも紹介されています。
泊まった人の声
楽天トラベルの評価は4.90(27件)。項目別では夕食5.00、接客・サービス4.90、清潔さ4.89と高い数字が並びます。
犬連れの投稿では「家族6人と犬2匹で利用。スタッフの方々が犬にもやさしく接していただけました」「愛犬も自由に滞在できるのが嬉しかった。お部屋の前はドッグランで愛犬はめいいっぱい走り回っていました」「犬も一緒に涼しい屋内でお食事を共にでき、ご飯も美味しく幸せなひと時でした」といった声が続きます。
改善を求める声としては、宿までの道がわかりにくい、洗面台が高い、電気ケトルのコードに犬が足を引っ掛けそうになった、小型犬用にもう少し小さいサイズのステーキがあれば、といった内容でした。
料金は2食付き2名利用でコテージAが1名28,600円から、蔵が29,700円から。犬不可の離れとの差は1名あたり1,000〜3,000円程度で、犬可の部屋が特別に高いわけではありません。